親子間売買

今年の年末は、住宅を購入する世代の先行き不安感からか、

本来の秋冬のシーズンも不動産業界はどこも暇なようで、

うちも同様、昨年と比較すると案内の数がすこし少なかったような気がします。


そんな中、ありがたいお話がありました。


先日、大手ハウスメーカー様からのご紹介で、親子間売買での土地取引を

当社を通じて契約させていただきました。


親子間の取引ですので、もし住宅ローンがなければ、

簡単な書面を当事者同士で作ってしまえば売買は簡単にできます。

(税務面などの様々なリスクの面に問題がありますが…)


しかし、今回のように銀行融資が絡んできますと話は変わってきます。


銀行は『必ず』不動産会社の作成した売買契約書と重要事項説明書を求めてきます。

これは不動産会社が取引に立会い、署名、捺印した客観的な書面

(売買契約書、重要事項説明書)を作成することによって

銀行にとっても真正な取引に関係したことを証明できるからなのでしょうね。



実は、銀行は親族間売買の融資にはかなり消極的です。

原則やらない銀行のほうが多いんじゃないでしょうか…


なぜなら親子間などの身内間での取引に融資をすると

融資した住宅ローンを不正に利用する(できる)可能性があるからです。


たとえば、本当は親が売買で得た子供の住宅ローンで支払った代金(お金)を

高利な借金の返済に使ったりと、通常住宅ローンは、フリーローンなどの

無担保ローンと比較すると非常に低利ですので、

実質的に流用されてしまうことを非常に嫌がります。


そのような理由から、親子間での売買はあまり銀行も前向きではありませんが、

今回のようにご融資を受ける本人の属性や、

売却をされる売主(今回はお父さん)の属性、今までの返済状況などに

問題がなく、価格も市場価格と極端に乖離していなければ

一部の銀行では取り組んでくれます。


この方は、実家である父親名義の土地を売買で買受け、

その土地にハウスメーカーの新築を建てるようです。

これからマイホームを新築する方を見ていると皆さん幸せそうですね。


新築の建て替えだけでなく、既存の中古マンションや中古住宅などでも

取り組み可能ですので、親子間売買などのご相談などございましたら、

住宅ローンも含めた相談ができますので、ぜひご相談くださいね。