耐震基準適合証明書

居住用の不動産（住宅）を住宅ローンで購入すると、

住宅ローン控除を受けることができます。

これは、購入初年末に確定申告することによって、

所得税や場合によっては住民税の減税が受けられる制度です。

平成１７年の住宅税制改正で、築２０年以上経過した木造住宅や、

築２５年以上経過したマンションなども、一定の耐震基準に適合することにより

住宅ローン減税を受けることができるようになりました。

以前は、２５年以上経過している物件については、

住宅ローン控除を受けることができなかったのですが、

この改正により受けることができるようになりました。

この一定の耐震基準に適合することを証明する書面が

『耐震基準適合証明書』なのです。

特に築年数の経過した（築２５年以上）マンションの購入について、

購入前にぜひご確認していただくことをお勧めします。

この証明書を適正価格で発行できる機関も増えたことにより

最近大手も耐震診断証明取得などのサービスを前面に出していますね…

実際の実務のお話ですが、この制度を利用するにあたり、

本来は売主が申請、負担するべきことなのでしょうが現時点の実務では、

少なくても費用については取引の慣行では買主負担となっています。

なぜなら、この証明書を取得して得するのは買主ですから仕方がないのかもしれませんね。

買主はこの証明書を所得することによって、住宅ローン減税分ばかりでなく、

登記する際の登録免許税や、買い替えの際の特例なども受けれますので

多少の費用を負担してでも取得できるものなら取得するべきだと思います。

数万円の負担で数十万円得します。

ちなみに、すでに購入した後で、この証明を取得してもまったく意味がありませんので…

契約をする前に、取引を依頼している不動産屋に申し付けてくださいね。

そこで協力することをめんどくさがるようなら、

その不動産会社とは取引自体をやめたほうがいいかもしれませんね。

申請、および調査までは無料ですよ。

実は、私もお客様に住宅ローン控除のことを相談されて調査し、

ご提案し、この証明書を取得しお客様に利用していただきました。

あと、申請は売主の名前でしますが、実際は買主側から簡単にできますのでご心配なく。