境界確定作業

先日、ご契約いただいた物件の境界の確定作業に入っております。


境界の確定作業とは、

簡単にいえば、お隣や、敷地の前の道路などとの区分線を、

書面で明確にすることです。



境界の確定作業は土地家屋調査士に依頼します。


土地家屋調査士は、依頼された土地と隣地の土地の資料などを集め

作業をすすめていきます。

取引する土地なのでこちらのほうに資料は、ほぼ揃っていますが…


所有者が現にもっている資料などと、現地の状況などを照らし合わせたり、

また、法務局に行けば、古い申請図や三斜法の測量図などの資料も確認できますので

それらの資料などを参考に現地を測り作業を進めていきます。

これが、古い三斜法の測量図。



とりあえず、資料や依頼者のほうで確認できた状況を元に測量図を作成します。

因みに今の測量技術はミリ単位まで図れます。



作成された測量図を確定測量図と分けるためにも

『丈量図(じょうりょうず)』といったりします。


ここでいう丈量図では、まだ確定測量図ではありません。

なぜなら、既存のポイントや資料を元に作成されただけですから。



敷地の境界ですので確定作業には、相手がおります。

私有地であれ公有地であれ、相手との間で境界確定書を交わします。



その境界確定書には、各々実印を押印し、印鑑証明書を添付します。

因みに余談ですが、この印鑑証明書は3か月以内という括りは有りません。


住宅が建つ程度の土地ですと、

ぐるっと一周確定させるのに安くても40〜60万円位かかります。


だいたい1筆(相手1件につき)10万円位が相場ではないでしょうか…

4〜5件相手がありますので。

もちろん判とりだけでなく、測量、ポイント標設置など込での費用です。



もし、お隣から逆に依頼があったとしたら…


測量に協力してあげたほうが良いと思います。

なぜなら、いずれは自分が測量する側に立った場合、費用がかかるからです。


相手からの依頼だと、費用も相手もち。

費用を負担してくれた上に、境界が確定できるわけですからね。



因みに境界と筆界の違い…ここまで書くと長くなるので、

土地家屋調査士さんがブログ見ていたら突っ込まないでください。。