不動産屋が不動産を買うとき

最近、お客様から、

『山本さんは業者なので、不動産を買うときも、

仲介手数料がいらないのでいいですね』と言われました。

（正規で払っていますよ…）

しかも、違うお客様から同じことを２度続けて言われました。

そこで今日は、

不動産屋は不動産を購入する際に、仲介手数料を払うのか？

について少しお話を…。

不動産屋が不動産を買うとき、仲介手数料を払うのか？

答えは払います。

払わない場合もあります。

払わない場合は？

それは下取りの場合です。（買い取りともいいます）

つまり、自社に相談に来られた不動産を、自社で買う場合です。

『高価買取』などとチラシに書いていませんか？あれです。

その場合、業者（買主）だけでなく、お客様（売主）にも仲介手数料がかかりません。

直接取引なので当たり前です。

しかし、買い取りの場合、その業者の希望している物件を買えるとは限らない。

さらに、安く買えるとは限らない。←ここが大きな問題。。

安く買えるなら買い取りますよね。

しかし！

売主は少しでも高く売りたいのです。

だから、本来は少しでも高く売ってあげる（仲介してあげる）ことが、

依頼を受けた仲介業者の本来の責務ってものです。

（この理念を持つことが一番大事だと思います）

売主と買主は利益相反していますから…

だから、依頼を受けた不動産を、自分で安く下取りしようなんて思ってはダメなのです。

絶対ダメ。。（自分にも言い聞かせています。）

しかし、中には早く売らなければならない事情のある売主様もいらっしゃいます。

そう、売りの不動産にはほとんどの場合必ず『事情』がある。

そんな方のために買い取り業者を紹介する（やはり仲介する）のです。

場合によっては業者でなく持ち客を紹介（仲介）する。

文句を言わず現状有姿、現金決済…。

融資が必要でも調達が確実な方。

非現実的な値交渉をしない方。

ころころ気が変わらない方。

買い取り物件の場合、『売主がお客様』ですからね…当然です。

そんな売り情報はうちにも『不動産屋』から来ます。

話を戻しますが、業者が買う場合仲介手数料は払います。

手数料の値切りはしません。

正規の３％に６万円です。

場合によっては６％とか払います。

（これは宅建業法違反ですけどね…プロ同士の場合はOKとしましょうか…）

手数料をケチるなんて、買い取り業者にはあり得ません。

なぜかって？

ケチったら仲介業者からの情報が、それ以降来なくなるからです。

いわば、手数料は払ってでも自社の買い取る条件のそろった物件がほしい。

そのためには仲介手数料は惜しまないのです。

また、買い取り業者の場合は、最初から仲介手数料を物件価格の一部と考えています。

つまり、3000万円の物件なら、100.8万円の仲介手数料を最初から購入経費に入れている。

それが、3100.8万円の直接取引と考えるか、3000万円の仲介物件と考えるかです。

どちらも費用は同じ3100.8万円ですから…

ちなみに弊社の手数料は割引しています。（業者間ではやっていませんので）

最大で５０％引き。

うちは値引くのではなく最初から安くしていますので。

少なくともうちのホームページの会員様が購入する場合と、

売却の場合はすこし得だと思うのだけどなぁ。