売るのも、買うのも

不動産の売買をする際には売主、買主ともに

結構ストレスがかかります。


買主は気に入った物件が見つかって、

価格交渉となった際に書面にて希望価格を提示して申込みします。

(いわゆる『買付証明(購入申込)』ですね)


ところが、いざその価格で『交渉成立』すると、今度は、

『もう少し安く交渉しておいたほうがよかったかな…』

という心理が働いたりします。


こうなる気持ちは、きっと『欲』なのでしょうね。

自分でこの気持ちはなかなかコントロールできません。


いざ自分のものになりそうになったら、

周りに売り出されている他の物件が気になったり、

もっと安くて自分に合った物件がなかったのか?と思ってしまう…。

結婚する女性(男性)を選ぶときと似てますね…


これは、売却する際にもいえることなのですが、

売却する側はする側で、売却価格が決まった瞬間

売ることが惜しくなります。

『もう少し高く売れたのでは…』と。


ご自宅の売却をされた方ならわかると思うのですが…この気持ち。

ちょうど、別れていく彼女(彼)が惜しくなるのと同じでしょうか…


しかし、買主は、2番手や他の購入希望者が現れると、

負けじと買う気満々になります。

さらに先に売れてしまったりすると…

買主は非常に残念がります。


私もそのときは非常に残念に思います。

普段からあまり焦らせることの無いようにご案内するのですが、

そのせいで先に売れてしまうこともたまにありますから…


買主は『少し高く買ったかな…』と思うぐらいで、

売主は『少し安く売ったかな…』と思うぐらいがちょうどよいのかもしれませんね。

(自分自身の気持ちをコントロールするという意味で。)


こう考えることができると、売るのも買うのも大きなストレスを感じなくて

いいのかもしれません。


また、希望のマンションやエリアでの希望物件が見つかっても

『高いのでは?』などと思って購入に踏み切れない方が結構いらっしゃいます。


しかし、購入エリアや物件を絞って、さらに『出待ち』をしていれば

出てきた物件が相対的に高いのは、売主側の希望を考えれば当たり前です。

(売主の立場になって考えてみましょう…)


『少しでも安く買いたい』というお気持ちはわかりますが、

長く住み続ける自宅の購入ですので、予算内であれば少し割高でも、

思い切って購入に踏み切ることも悪くありません。


私は、自宅の物件選びの重要性を順番にあげると…

①予算 (ご自身で購入できる無理のない物件)

②エリア(場所、希望のマンションなど普遍的なもの)

③価格 (相場などより安い、高い…)

だと思っております。


不動産って買うのにも売るにも結構度胸や思い切りがいるかもしれませんね。

よく考えたら、

あまり深く考えず、探し初めに見に行った物件が一番良かったりして…