専任媒介契約は有利?2

前回、専任媒介契約のことを少し述べました、


私も、お客様より依頼を受けるときは他社とも比較していただき、

できれば、弊社専任で売却活動させていただきたいと考えております。

専門家として、専任で依頼を受けるときは本当にうれしいものです。


ところが、その専任媒介契約を逆手にとってとんでもないことをする業者が

一部にいることも事実なのです。


物件の売却活動を専任で依頼されたことをいいことに、

レインズの登録はするものの、

レインズの登録情報を見た他社が物件資料を請求すると、

まだ売れていないのに『商談中です』などと伝え、

他社に売らせないようにしてしまう業者があとを絶たないのです。

(いわゆる物件の『囲い込み』です。大手とよばれる不動産会社に多いような気が…)


これでは、売主様にとってはせっかくの売り出しの機会を逃すことになりますし、

そもそも依頼した売主との契約を守っていないのと同じことです。

まさに売主様の信頼を裏切る行為以外の何物でもありません。

こうなるとレインズを介してスムーズに流通させるべき物件が、

実際は多くの不動産会社で販売活動ができず、

専任で依頼した不動産会社ただ一社だけで売却活動していることになってしまいます。


しかも、専任媒介契約をしていますから、

お客様は契約期間中は重ねて他の不動産会社に依頼することができません。

つまり一社だけの独占販売となるのです。


では、なぜこのようなことをするのかと申しますと、

こういった業者は自社内だけの狭い範囲で預かった物件を売却し、

仲介手数料を売主様、買主様双方から貰おうと考えているからなのです。

(双方から手数料が貰えるのでこれを両手といいます)


不動産業者の自社の利益のためにお客様の大切な財産が扱われるのって

どうなのでしょうか…

しかも、お客様自身はこんなこと、まったく分からないのです。


本当に一部なのですが、これが実際に起こっていることなのです。