新築と中古の比較

またまた久しぶりの更新です。

今回は新築と中古の比較について、独自の意見を述べさせていただきます。


よく、お客様との会話の中で新築と中古の比較になるのですが、

どちらが得か…と聞かれると、答えに迷いますが、私は

『中古のほうが得では…』と答えております。


本当は新築の相場から割戻した価格が中古の流通市場ですし、

新築がいずれ中古になるものなので、どちらが得か損かなどないと思うのですが、

ズバリ『損をしたくない』と、いうことなら、

やはり中古に軍配が上がると思います。


なぜなら、新築はどちらかというと『損得』の問題で購入するのではなく、

『新築』というプレミアムを購入することだと思うからです。

築年数だけに限らず、最新の設備や仕様、新品へのこだわりがある方

などにとっては中古との比較材料にはなりません。

だから『ユーザー』として、新築という『商品』を購入するのです。

マイホームの購入は『消費』です。特に新築については『消費』そのものです。

同じく中古についても『消費』には違いないのですが、『新築プレミアム』の

ない分、短期間での価格の下落が少ないように思います。


新築の価格は、新築当初に大きく価格の下落があります。

新築が中古になっただけで2割〜3割価格が下がることもあります。

『商品』では無くなるわけですから当然ですよね…

その後新築から10年間ぐらいは結構価格が下がってしまい、

以降は価格の下落が緩やかになってきます。

さらに築30年ほどになると、築年数による価格変動より

その時の景気や物件の管理状況などによる価格変動のほうが大きくなります。


だから、もし買った不動産を何かの事情で売却しなければならなくなった時、

その買った不動産が『新築』であれば、ローンの残金の返済などができず、

大きなダメージを受けるかもしれません。


ところが、流通市場で購入した中古不動産は、もともと流通市場の価格で

購入したものなので、売却時にもまたその流通市場で売却すればいいわけです。

この個人間売買されている『仲介物件』は仲介手数料こそかかりますが、

必要な時に相場で購入し不要になれば相場で売却することができます。

場合によってはリフォームなどをして買った価格以上で売却することも

可能になってきます。

こういった理由から、損をしたくないなら中古、とアドバイスしております。